流体科学研究所の小林秀昭教授は、2022年7月24日から29日までカナダ バンクーバーで開催されたThe Combustion Institute主催による第39回国際燃焼シンポジウムにおいてThe Bernard Lewis Gold Medalを受賞しました。日本人として18年ぶりの受賞です。
小林秀昭教授は、極限環境における燃焼現象の解明に長年取り組み、とりわけレシプロエンジンやガスタービン内の燃焼現象である高圧乱流予混合火炎の特性を詳細に明らかにするなど、基礎燃焼科学において顕著な成果を挙げてきました。これらの経験を基に、近年ではカーボンフリー燃料であるアンモニア燃焼の研究に取り組み、アンモニア低NOx燃焼技術等を開発し、カーボンニュートラル実現に向けたアンモニア利用技術研究の先駆けとなりました。これらが契機となり国際的燃焼コミュニティーにおいてアンモニア燃焼への関心が高まり、エネルギー分野の脱炭素化に向け、世界各国で数多くのアンモニア燃焼研究が開始されています。