GREEN GOALS LETTER vol.4|NEWSTOPICS・吉岡敏明教授 研究会レポート

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GGL vol.4

東北大学 GREEN TOPICS

1.高CO₂条件での植物の成長促進に関連する遺伝子を発見

遺伝的に異なる性質をもった集団(エコタイプ)から得た個体の成長速度を比較し、高CO2環境下で成長速度が大きく増加するエコタイプとあまり増加しないエコタイプがあることを見出しました。本研究を発展させることで、将来の高CO2環境で高収量を実現する作物の育出に貢献することが期待されます。(2022年4月19日:生命科学研究科 教授 彦坂幸毅)

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2.世界初、貴⾦属ルツボを使⽤せず実⽤サイズの酸化ガリウム単結晶を作製

本開発では、ルツボフリーの結晶育成手法であるスカルメルト法をベースとし、C&Aで独自装置を開発することで、貴金属ルツボを使用することなく高品質な酸化ガリウム結晶を作製することに成功しました。この成果により、酸化ガリウム基板を安価に製造することが可能となり、低損失な酸化ガリウムパワー半導体の実現に大きく寄与することが期待されます。(2022年4月 4日:金属材料研究所 教授 吉川彰)

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3.アルミニウムのサステナブルリサイクル新技術開発

東北大学大学院工学研究科のグループは、不純物元素を大量に含むアルミニウムスクラップを純アルミニウムに再生できる技術を開発しました。しかも、その際にかかるエネルギーがアルミニウム新地金を製造時の半分以下という世界オンリーワンの技術です。(2022年4月26日:大学院工学研究科 教授 朱鴻民・長坂徹也)

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グリーンシーズ研究会(4月)レポート

 第3回目のグリーンシーズ研究会は東北大学大学院環境化学研究科の吉岡敏明教授にご登壇いただきました。演題は「プラスチックリサイクルと炭素循環」です。

吉岡先生
吉岡先生にご登壇いただきました。

 吉岡先生は、資源・物質循環型社会の実現を目指し、環境保全技術の研究・開発を行っています。例えば、高分子系廃棄物を付加価値の高い化学原燃料に転換する化学リサイクルプロセス、塩化揮発法により焼却灰から重金属等の忌避物質を除去して資源化するプロセス、粘土化合物を用いた環境負荷となる排水・排ガス中の無機及び有機物質の除去および排水からの選択的レアメタル回収、錯形成物質およびイオン会合体を用いた放射性 Cs 汚染水および土壌の浄化プロセス等に着目され、2014年に「プラスチック廃棄物の化学資材への再資源化に関する研究」にて文部科学省文部科学大臣表彰科学技術賞を受賞されました。2020年には環境省環境大臣表彰も受けられています。

 講義の中で、吉岡先生はさまざまな技術と取り組みに触れられ、会の最後には「環境問題の解決に本当に必要なのは、紙の上やフラスコの中の話ではなく、実装すること。企業の皆さんと、1例でも2例でも先走る実例をつくりたい。」と話されました。あらためて、技術開発には、大学・行政・民間の連携が不可欠であると認識する機会となりました。

QAセッション

Q.バイオマスプラスチックや生分解性プラスチックが注目されていますが、認証マークなどは国内にあるのでしょうか。または、そういった基準をつくろうという動きはありますか。

A.認証マーク自体はあります。ただし、複数乱立しているので、どれを信用すればいいのか、ユーザーにとってはわかりづらい状況です。ここは国で統一性をもって方針を定めてほしいところです。

Q.原料にバイオマスを25%以上配合しているレジ袋は有料化から除外されるなど、ひとえにバイオマスプラスチックと言っても配合量の高いものばかりではありません。たとえば、配合量が25%程度のものばかりがサーマルリサイクルされたとして、カーボンニュートラルと言っていいのでしょうか。

A.そのような場合にもLCA(ライフ・サイクル・アセスメント。商品を原材料から使用、そして廃棄に至るまでの長期間にわたる評価を行う概念。)的な評価は必須だと思います。まずは、どういう処理でどういう循環をするのか、きちんと評価することです。一方で、25%という配合率の基準自体も上昇させていくべきです。率先して製品に高配合率のものを使用するといった企業のリーダーシップにも期待したいです。

PARTICIPATION
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